文章術


実例を使って文章術をわかりやすく簡単に解説します。
メールやブログなど基本的なことから、小説の方法論まで考えます。

時系列と論理


文章を書くときの順序として、時系列と論理があります。
これは作品であるか書類であるかを問いません。
書く内容によりますが、時系列はあまり重要ではありません。
それよりも論理順ができていない文章は非常に読みにくく、無駄が多くなります。

まず、足をゆっくりと動かし、それから、両手をなめらかに旋回する。
次に、軽く走ったかと思うと、大きく飛ぶ。
そう、彼女は踊っている。
彼女は踊っている。
足をゆっくりと動かし、両手をなめらかに旋回する。
軽く走ったかと思うと、大きく飛ぶ。
短い文章で例文をつくるのはとても難しいのですが、なんとなくおわかりいただけるでしょうか。
前者は時系列といいますか、状況の説明ばかりをし、とにかくなにをしているのかという結論が最後です。
後者はまず重要事項を語っておき、それから細部の説明です。

人間とは精神なのであるからして、当然、思い悩んだり、苦悩したり、絶望したりしつつ、しかしながら結局のところ、それらをつうじて、成長するのである。
人間とは精神であり、それは成長する。思い悩んだり、苦悩したり、絶望したりをつうじて。
翻訳ものには前者のようなくだくだしい文章が多く、読者はうんざりします。
ここでもやはり結論から書くとずっとわかりやすくなります。

原則的には、詳細や説明はあとにまわし、結論から、あるいは、重要な事柄から。
この順番が逆になると、結論が示される前に情報が多く提示されすぎ、読者の記憶は混乱しわけがわからなくなってしまいます。
まずは要点をはっきりさせましょう。

常にそうではありませんが、文章の基本は論理です。
いったいなにが言いたいのか? 一番重要な事柄はなんなのか?
よく考えてから書いてみましょう。